第8回フォレストガーデンプロジェクト定例会

11月は第3土曜日11/18に定例会が行われました。
この日の活動は、むなかた市民フォーラムさん主催の「ロープレむなかた」(ローカル+プレイ。地域の課題解決のために活動するNPOや宗像の地域資源に触れる体験)の体験会でもありました。

また、大穂に隣接する日の里の子どもさんたちが里山体験に来られていたこともあり、お山が賑やかになりました。

むなかた市民フォーラムさんのレポートに、定例会の内容を詳細に掲載して頂きました。
ありがとうございます!
http://forum-munakata.org/archives/847

この日の主な作業は、お山に植林された杉の間伐材を使ってキノコの菌床箱をDIY。
杉材の選定から採寸、切り出しも全て参加者の皆様で!

 

間伐材は1年以上お山で自然乾燥させ、先月製材所で材に仕上げて頂きました。
製材所から頂いてきたままお山に積んであった端材の保管場で悩んでいましたら、
現役の木こりさんである進藤さんがあっという間に問題解決してくださいました!


参加者の石橋さんもご一緒に端材で杭を作り出して、雨のあたりにくい杉の木の根元に土台を敷いてさささっと置き場を設えてくださいました!

たまたまその日に進藤さんに見つけて頂いた、倒壊寸前の立ち枯れ杉の木が置き場の土台にぴったりハマりました!

 

市民フォーラムさんのレポートに出ている、母子草の草餅。

このハハコグサは、お山に自生している野草です。

草餅といえばよもぎをすぐに思い浮かべるかと思いますが、もともとはこの母子草を

使っていたのだそうです。ただ母子草の新芽(お餅にしやすい柔らかい新芽の状態)の時期が限定されているため、次第に年中手に入るヨモギが草餅の原料として選択されるようになったのだそうです。
ハハコグサはクセがなく、繊維も少なくさっぱりとした風味のお団子になりました。
ヨモギの芳香成分(チネオール)は、実に薫り高いのですね。

違う素材の草餅を食してみると、結局のところヨモギが選択され人口に膾炙した理由がわかります。

母子草の草餅にはきな粉とあんこを添えました。


山の恵みランチでもいとこ煮で登場した小豆。

11/18は、ちょうど新月の日でした。

太陰暦で暮らしていた昔の日本では、新月には小豆を食す習慣がありました。

これは、新月で新たに流れが切り替わるそのタイミングに、小豆の持つ排出作用で

体の中の流れも新たに切り替えていく、ということなのだそうです。

いま菌床箱には、粉砕した竹のパウダーが入り、先日組み立てた簡易ビニールハウスの中で菌のつくのを待っています。

来月、12/16,17の第9回定例会からは、いよいよ乙倉さんの小屋づくりが始まります!
そして、お山の棚田で採れたお米の脱穀作業も。

お天気しだいの作業が多いです。どうかお天気よくなりますように!

第6回フォレストガーデンプロジェクト定例会レポート その壱

第6回フォレストガーデンプロジェクト定例会 レポート その壱

#グランドデザイン #里山ミーティング  #柿渋

今年1月からお山全体の里山保全活動としてスタートした、フォレストガーデンプロジェクト。
第6回目を迎える活動。
新しく参加の方々も多くあり、プロジェクトが目指していることやグランドデザインを、
ご参加の皆様と共有し、またそれぞれの方々がお持ちの思いやヴィジョンも場に出していただく
里山ミーティングを行いました。

8/19(土)午前中
柿渋づくり用の青柿採り。
お山に10本ほど植えられている柿の木。どれも40年以上のベテラン渋柿。今年もたくさんの実をつけています。

お盆を過ぎると青柿はタンニンをその実の中に豊富に蓄え始めます。そのタンニンの渋みを発酵させて、天然の防水剤として作られてきたのが柿渋です。

フォレストガーデンプロジェクトでは、今後の活動の中で休憩所や調理の場としてあずまやを建てる計画があります。そのあずまやの木材に防水剤として使うための柿渋。お山で採れた材を里山活動に関わる人たちの手で作っていく。
循環するお山の恵み、フォレストガーデンプロジェクトの根幹です。
参加者の方の中にスコップ使いの達人がいらっしゃいます。柿の果樹エリアに入る斜面の階段づくりをお願いしましたら、木の根を上手に利用されてしっかりしたアプローチをあっという間に拵えて下さいました!
渋柿の木のエリアには旬を迎えたイチジクの木も10本ほど。
食べごろの実の見分け方をご参加の方々に見ていただいて、実際に採れたてイチジクをご堪能いただきました!
このイチジクはおおよそ樹齢30年。
数十年先にも食べられるものを未来の子孫たちに、と植えられた先代の思いと慧眼に頭が下がります。
イチジク / ミント水 / 赤紫蘇シロップ
今回のお山ドリンクは、裏庭からの摘たてミントをお水に漬けただけミントの香りミント水と、お山に自生している赤紫蘇とメープルシロップ、シークワーサージュースで作った、赤紫蘇シロップ。今が旬の赤紫蘇が大地から吸い上げたミネラルをいただきます。
 
山を降りてシェアハウスにてお山の恵みのお昼ご飯。
炊きたてご飯でおむすび大会。
具材は、菜園で育ったえごまの葉の味噌炒めとおかか梅の2種。
アチアチ、とあたふたしながら結ぶ人あり、静かにサクッと結んであるおむすび達人あり。
お庭で採れた荏胡麻の葉で包んだ旬の香りのおむすび

 

人の数だけおむすびの形がある。
おむすび大会は今後毎回実施を決定しました!
旬の茄子と厚揚げのお味噌汁、ひじきとかしわの炊いたん、かぼちゃの炊いたん、などなど。
デザートには谷口さんのお土産の伊万里梨。
 
お腹がくちくなったところで、里山ミーティング開催。
活動の現場となる里山には、多種多様な動植物が元気に息づいて賑々しく豊かな自然の営みが見られます。
そして、山主の谷口さんのおじいさま、おばあさま、その前のご先祖の方々の智慧と工夫、思いが脈々と生かされている、
ひとと自然の調和のとれた里山空間です。
やまは、人の手が入らなくなるとあっという間に森に還っていくという性質を持っています。
里山は、そんな力強い自然の生態系とひとの営みをつなぐ中間地。
循環型の持続可能な農的活動など、ひとの営みが続いていくことで保たれる里山空間。
フォレストガーデンプロジェクトは、100年先に里山というひとと自然の調和のとれた空間を、そしてそこに息づく生物の多様性を継いでいく活動。
参加する人たちお一人おひとりの力と思いで育っていく里山です。
 
ご参加の皆様から、プロジェクトのお山を通じて持つことになったお一人お一人の里山観を共有させていただきました。
・ワクワクする場所。
・何かが育っているところ etc…
<続く>

第5回プロジェクト定例会レポート

7/15(土)
土曜日は、ニホンミツバチ巣箱移動作業と、おやまで燻製づくり。
ニホンミツバチの巣箱作業。
分蜂シーズン最最終章となってきました。
おやまでは元気に、採蜜しているニホンミツバチを目にしますが、まだ巣箱にはお出ましいただけませず、、場所を、朝陽があたり夕方は涼しく、蜂球が止まりやすい栗の木の下に移動しました。長らく空き家だった巣箱には、夥しい数の蟻たちが暮らしていました!申し訳ないのですが、強制退去願いました。春の定例会で作った巣箱にミツロウ塗り。今回初参加の穴掘り大先生石橋さんのスコップ使いに一同感動しながらの新規巣箱、先日いただいてきた新鮮なミツロウ塗りたて、入居者さん大歓迎です!


ダンボール燻製機づくりからの燻製づくりとダッチオーブンでの燻製づくり。燻製、なかなか時間がかかりまして、お昼ごはん時間を大幅に過ぎてもまだ生肉状態でしたので、かぼちゃスープと梅酢生姜ごはんで、おやまの恵み。


かなり暑くなってきましたので、梅干しと蜂蜜梅酢炭酸水で、熱中症対策しながらの作業でした。シェアハウスに戻り、小川で夕涼み。


小川で冷やしていた西瓜でカラダの中からも涼をとりました!
キッチンのグリルと、灯油ストーブで燻製途中のポークとチキンを加熱。晩御飯は素麺大会。さえちゃんからの差し入れ、茄子の揚げ浸しも素麺にぴったり!大人数で囲む食卓は楽しいですね!
7/16(日)


活動はおやまのEdible Garden Gallery 食べられる菜園の菜園ユニット枠づくり。
このEdible Garden Galleryは、果樹と相性のよいコンパニオンプランツを混栽させた蜂の巣形の菜園を一つのユニットとして、植物の植生毎にグループをつくり、グループの間を果実や花を愛でながら歩きまわれる空間を作る、というプロジェクト。昨日は、その第1号となるユニットの枠が出来上がりました!!ご参加の皆さまのアイディアにより、見事な六角形のガーデン枠の登場です。六角形は、蜂の巣(honey comb)の基本形でもあります。
新たに設置した巣箱に将来住んでいただくニホンミツバチの蜜源植物が花開く果樹園を作っていきましょう!!
おやまが暑くなり過ぎる前に、里へおりてきました。お山で新しく参加されたあやさんと採取した竹を使って、竹箸づくり。鉈と小刀、彫刻刀を使ってみなさま真剣に竹細工。居住まいを正したくなる美しい手作りのお箸。お食事とは、有り難く命をいただく儀式でもあることを改めて感じさせていただきました。手作りのお箸でおやまの昼ごはん。

昼食後は、ペットボトル浄水器づくり。将来お山に設営する予定のバイオジオフィルター(微生物を使った自然な浄水装置)の小型版。(ペットボトル浄水器には微生物は介在しませんが)礫と砂を川から調達、井戸水で洗い、竹炭を砕いて濾過層づくり。


仕上がりの浄水器にお米のとぎ汁を通しました。何回か濾過を繰り返す必要があります。ペットボトルサイズでは実用には程遠く、改良のためのアイディアをいくつか参加の皆さんが出してくださいました。オフグリットで暮らしていくための知恵は、こうやって培っていくのですね。二日目の熱中症対策の夏野菜は、ミョウガときゅうり、菓子瓜(味ウリまたはマクワウリ)

ご参加のみなさま。シェアハウスのお掃除もありがとうございました!!!

第3回プロジェクト定例会レポート

第3回目のプロジェクト定例会は4月15-16日に開催。1日目は蜂の巣箱づくり残りと倒木の皮剥。2日目は唐箕を使った籾の選別と浅井戸掘り。特に印象的だったのはプロジェクトコーディネーター野間さんが下ごしらえしてくれたご飯!里山の食材をふんだんに使ったお昼ごはんがとても美味しかったです。

「その土地で出来たものを使ってその土地でご飯を。」

というコンセプトの元、地産地消を目指そう!と、事前準備などの費用としてメンバーから「山の恵」を追加でいただくことに。今回の籾が秋にはお米になった時はご飯も食べれるのでは!